C言語本格トレーニング

Visual Studio (Windows) のプログラミング環境

Windowsでよく使われる開発環境はVisual Studioでしょう。Visual Studioを使うことで、C言語やC++を使った基本的なプログラムを作成することから、Windows用のネイティブアプリケーションを作成したり、スマートフォン用のアプリケーションを作成したりすることができます。

ただし、Visual Studioは先進的なC++の実装を提供している反面、C言語のサポートは、C99を一部サポートしているだけにとどまっています。正式な最新のC言語を勉強するには、Visual Studioは少し不向きかもしれません。学習者には、Visual StudioよりもRepl.itpaiza.ioがオススメです。

Visual Studioは、Microsoft社が開発・提供しているもので、「Visual Studio Community」という無償版と、「Visual Studio Professional/Test Professional/Enterprise」という有償版があります(細かい比較表)。

この本では、無償版のVisual Studio Communityを使って学習することを前提に解説していきます。

Visual Studio Communityをインストールするには、Webブラウザで https://visualstudio.microsoft.com/ にアクセスします。

インストール作業の前に「Windowsの設定」の「更新とセキュリティ」から、利用可能な更新プログラムをすべて適用しておくことをおすすめします。

「Visual Studio」と書かれた箇所に「Visual Studioのダウンロード」というボタンがありますので、そこにマウスカーソルを合わせます。するとダウンロード可能な製品のポップアップメニューが表示されますので、「Community 2019」を選択してクリックします。

すると「Visual Studioのインストーラ」のインストーラがダウンロードされますので、ダウンロードされたファイルをダブルクリックして起動し、表示される手順に従ってインストールを完了させます。

「Visual Studioのインストーラ」が自動的に立ち上がりますので、「使用可能」リストの中から「Visual Studio Community 2019」のところにある「インストール」ボタンを押します。

インストールする項目を選択する画面が表示されますので、「ワークロード」の「Windows」グループにある「C++によるデスクトップ開発」を選択して、画面右下の「インストール」ボタンを押します。インストール作業の最後に、コンピュータの再起動が求められます。

Visual Studioを最初に起動すると、サインインを求められますが、「後で行う」を押して、サインインせずに利用することもできます。配色テーマを選択して、Visual Studioを開始します。

Visual Studioを起動して、最初に出てくる画面の「新しいプロジェクトの作成」ボタンを押します。

「コンソールアプリ」を選択して、「次へ」ボタンを押します。

プロジェクト名を入力して、画面右下にある「作成」ボタンを押します。

Visual Studioのウィンドウ右側に表示されている「ソリューション エクスプローラー」の「ソースファイル」に表示されている「プロジェクト名.cpp」という名前のファイルを選択してから、F2キーを押して(またはファイル名の部分をゆっくりと1回クリックして)、ファイル名を変更します。拡張子を「.cpp」から「.c」に変更してください。

こうすることで、このプログラムがC言語のプログラムとして扱われるようになります。

【コラム】拡張子が「.cpp」のファイルは、C++のソースファイルとしてコンパイルされるので、多くの場合C言語のプログラムをそのまま書いてもコンパイルできますが、C言語のプログラムとは微妙に扱いが変わってしまい、勉強には不向きです。

メインのエディタ部分で、C言語のプログラムを .c ファイルに入力します。最初から書かれているコメントなどは、削除して構いません。本書で「\」(バックスラッシュ)と書かれている箇所は、すべて円記号(¥)に読み替えて入力してください

【コラム】Windows環境では、プログラム中に「\」(バックスラッシュ)と書かれている箇所は、すべて円記号(¥)に読み替える必要があります。これはコンピュータが日本に輸入された時に、日本では使われなさそうなバックスラッシュ(\)が、日本語環境ではお金の計算によく使われる円記号に置き換えられて使われたという歴史的な経緯によります。2020年現在の最新のWindowsでプログラミングする時でも、「\n」の代わりに「¥n」と入力しなければいけません。これは「日本語版Windows」の特殊事情だということを理解しておいてください。

ショートカットキーに慣れておくと、プログラムを素早く効率的に入力できるようになります。

【ショートカットキー】

  • Homeキー:カーソルを行頭に移動
  • Endキー:カーソルを行頭に移動
  • Ctrl+Homeキー:カーソルをファイル先頭に移動
  • Ctrl+Endキー:カーソルをファイル末尾に移動
  • tabキー:選択箇所のインデントを左に移動
  • Shift+tabキー:選択箇所のインデントを右に移動
  • Ctrl+Kキーを押した後 Ctrl+Cキー:選択箇所の行をコメントアウトする
  • Ctrl+Kキーを押した後 Ctrl+Uキー:選択箇所の行のコメントアウトを外す

プログラムの入力が完了したら、画面上部中央にある「▶ローカルWindowsデバッガー」と書かれたボタンを押すと、コンパイルされて実行が始まります。

実行は、F5キーを押すことでも開始できます。Visual Studioでは、この他にも以下のショートカットキーが利用できます。

【ショートカットキー】

  • F5キー:プログラムを実行
  • Ctrl+Bキー:プログラムをコンパイルする(実行はしない)

コンパイルが成功すると、プログラムの実行が開始され、コンソールウィンドウが開いて、実行結果が表示されます。

コンパイルできずにエラーが発生した場合には、画面下の「エラー一覧」などを見て、エラーの内容を確認してください。ソースコードの間違いを修正した上で、実行し直してください。